接客スタッフ

vol.001

2014.04.25(Fri)up!

店長 山岡由梨さん
大学を卒業後、さまざまなアルバイトを経て歯科医院で受付の仕事を始める。
茶房を併設した和菓子店で働いた経験から和のおもてなしに興味を持ち、アルバイトとして2006年によーじやカフェへ入社。2年目に社員となり、2013年9月から店長職に。京都検定1級を持つ大の京都ツウ。
次の目標は、英会話をマスターし、外国の方に京都の素晴らしさを伝える通訳案内士の資格を取ること。趣味は読書。子どもの頃になりたかった職業は本屋さん。

京都ならではのくつろぎの時間を届ける。

歯科医院の受付からカフェの店長へと転身を遂げた山岡さん。
京都を愛し、京都検定1級の資格を持つ彼女が思う京都の魅力、
そして、京都らしさが詰まったよーじやカフェ銀閣寺店で働く醍醐味とは。
しごとを通して感じたコト、学んだコト、
いまだからわかるはたらく気持ちを伺った。

京都の伝統も魅力も伝えているのは人。

密度の濃い接客で期待に応える。

歯科医院の受付の仕事と並行して、よーじやカフェ銀閣寺店でアルバイトを始めた山岡さん。気軽な気持ちで始めたこの仕事で、接客の楽しさに目覚めたと言う。
「歯科医院の受付は、未経験から専門的な知識が身につくことに魅力を感じて始めました。でも、カフェで接客をするうち、『いらっしゃいませ』って笑顔でお客様をお迎えすること、『また来てくださいね』って言うことが、楽しくなってきたんです。ここでは密度の濃い接客ができるんだなって」
世界遺産・銀閣寺へ続く哲学の道に佇む銀閣寺店は、年中客足が絶えない人気店。密度の濃い接客を味わうには、これほど最適な場所はないのかもしれない。
「観光で立ち寄っていただく方、外国の方、お茶の先生と思われるご婦人。皆さん目的は違っても〝京都らしいカフェ〟に期待を抱いて来店されます。京都が初めてのお若い方や外国の方には苦みを抑えて少し薄目にお抹茶をつくったり、お1人の方には『今日は観光ですか?遠くからですか?』と、お声をかけたり。同じクオリティーの商品を、1人ひとりに合わせたサービスで提供することを心がけています」
京都は、〝夢の国〟だと話す山岡さん。お客様の期待やイメージを裏切らない接客をしたいと語る。
「お抹茶をいただいて、お庭を見て、凝縮された京都をここで感じていただき、京都全体の印象が良くなって帰っていただければ、すごくいいなと思います」

京都の素晴らしさをもっと多くの人へ。

〝京都らしいカフェ〟の大部分を担うのは、大正14年に建てられた日本家屋を利用する店舗だ。歴史的な佇まいが、より一層風情を高める。
「お客様にもスタッフにも、建物の価値を伝えられるように努めています。修繕に入る職人さんにうかがったのですが、たとえば、ふすまを取りつけるときに順番を間違えると傷んでしまうそうです。私もこの仕事をするまでは全く知らなかったんですが、知識がつくことで大切にしようと思うし、身のこなしも変わってくると思います」
この建物で働くことによって生まれる、和の作法やおもてなしの心を大切にする気持ち。それを、新人スタッフにも伝えていきたいという。
「実際は階段を上り下りしたり、お膳を重ねて運んだり、〝はんなり〟していられないんですが(笑)。忙しいときも、畳の縁を踏まずに落ち着いて歩き、柔らかい話し方をするようスタッフに伝えています」
今ではすっかり京都らしい接客を身につけた山岡さんも、仕事に慣れた頃、自分らしい接客に悩んだことがあったという。
「みんなと同じじゃなく、私にしかできない仕事って何だろうって。ここで働いている私には、やっぱり京都しかない!と思って、京都検定にチャレンジしました。3年前に2級、昨年には1級に合格しました。試験勉強を兼ねて京都の職人さんがつくる工芸品や美術品を見に行ったとき、こんなに素敵な世界があるんだ、と感動しました。今の京都は、京都の素晴らしさを伝えたいという人がいて、その人たちの情熱があるからこそ存在し、そこに魅力を感じた人が集まるんだと感じたんです」
京都の素晴らしさを伝えるのは、人の魅力。自分の目指すべき場所を見つけた山岡さんは、もう新たな夢に向けて動き出している。
「お客様に神社の歴史や由緒を聞かれ、お伝えしたらとても喜んでいただけました。京都検定の勉強をしていなかったら答えられないと思うので、役立てているのかなと思います。次の目標は、英語でガイドを行う通訳案内士の資格を取ること。これからも京都を好きになる人をもっと増やすために、役立っていけたらいいですね」

しごとのツボ

Q. 仕事で大切にしていることは?
A.普段からさまざまな国・職種の方と接し、人として充実した1日を過ごすこと。感性を磨くことで、お客様の声にも素直に耳を傾けることができる。
Q.この仕事の醍醐味は?
A.四季折々の庭の風景を見て、鳥の鳴き声を聞き、たくさんの素敵なものと出会える。その素晴らしさを、お客様やスタッフと共有できることが喜び。
Q.プロフェッショナルな技は?
A.忙しいときも、畳の縁を踏まずに落ち着いて歩き、柔らかい話し方をする。カフェ独特の雰囲気と、お客様のイメージを壊さないため。
取材者からひと言
畳に床の間、眼前に広がる庭園、そして和のメニュー。よーじやカフェ銀閣寺店は、時間を忘れて京都に浸れる場所です。ゆったりとした口調で京都への熱い思いを語ってくれた山岡店長もまた、京都の魅力を体現する人でした。意外にも、スタッフは京都出身者が少ないんだとか。敷地内にはよーじやショップもあり、化粧品などが買えますよ。
会社プロフィール:よーじやカフェ
化粧品等を販売するよーじやの飲食部門。銀閣寺店のほか、関東を含めて全6店舗を展開している。
店舗により異なる座席スタイルで異なるメニューが楽しめる。カフェのロゴが入ったオリジナルグッズも販売している。

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取材・撮影日=2013年11月5日



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