販売スタッフ

VOL.015

2014.10.13(Mon)up!

クラブハリエ日牟禮館(ひむれかん) 佐々木 まみさん
高校を卒業した2010年、株式会社クラブハリエに入社。ファストフード店でのアルバイト経験や学校行事でのリーダー経験を買われ、日牟禮館へ配属される。子どもの頃からお菓子づくりが好きで、なりたかった職業はケーキ屋さん。 太るのを覚悟で休みの日も各地の洋菓子店に足を運び、接客やディスプレイを研究する。2012年には、工芸菓子のマジパンでジャパンケーキショー ジュニア部門 銅賞を受賞。趣味はバスケットボールというアクティブな一面も。

期待を超える接客が 日常を特別に変える。

滋賀県・近江八幡の豊かな自然に囲まれたロケーションに、
人々を笑顔にするスイーツの数々。
日牟禮館は、全国にファンを広げる人気洋菓子店
クラブハリエの旗艦店だ。
憧れの舞台で、子どもの頃に夢みた“ケーキ屋さん”を叶えた佐々木さん。
しごとを通して感じたコト、学んだコト、
いまだからわかるはたらく気持ちを伺った。

人気店を支えるのは 1人ひとりの笑顔と工夫。

笑顔と工夫で 憧れだった接客へ前進。

自然豊かな日牟禮八幡宮のお膝元でひと際にぎわいを見せるのが、たねやグループが運営するクラブハリエ日牟禮館だ。代名詞の焼きたてバームクーヘンを供するカフェを併設した大型店で働く佐々木まみさんは、クラブハリエの接客に惹かれて働き始めた。
「有名な企業ですし、商品のおいしさももちろん魅力ですが、私にとっては地元・彦根の店舗でステキな接客を受けたことが、入社のきっかけです。ここに入ったらこんな風になれるのかな、なりたいなと思いました」
 高校を卒業してすぐ、憧れだった洋菓子の世界に飛び込んだ佐々木さん。最初の驚きは、その憧れた接客にマニュアルがないことだった。
「すごく驚きました。カフェやお手洗いの案内を表示しないのも、お客様との会話を増やすため。『ご案内しますね』からお話を広げるなど、1人ひとりが工夫して接客しています」
 店舗によって扱う商品や客層、利用目的が異なるため、同じ接客は通用しない。後輩を教える立場になった佐々木さんも、マニュアルではなく先輩やお客様に育てられたという。
「焼きたてバームクーヘンは、日持ちがしません。こまめにアナウンスしていますが伝わりきらず、長時間並んでから購入をあきらめた方にお叱りを受けたことがありました。そんな時にヒントをくれたのが、テーマパークのアテンドです。表情を豊かにしてみたり、声の調子を変えてみたり、お客様1人ひとりに話しかけるようにしたら、お客様の表情が和らぎ、気持ちが伝わっていると感じられるようになりました」
 マニュアルがないからこそ生まれたオリジナルの接客。そして笑顔。憧れだったクラブハリエの接客に、佐々木さんがぐっと近づいた瞬間だ。

向上心を後押しする 社風に育まれて。

クラブハリエには、工房でつくりながら販売するショップインファクトリーという考えがある。職種を問わずスタッフ全員でお客様をもてなし、質の高い商品を提供していく。
 毎年春に行われる、ハリエケーキショーでの社内コンクールは、普段販売を担当するスタッフたちにとっても活躍の場。ハロウィンやクリスマスの装飾用として、マジパンという工芸菓子づくりに取り組んでいた佐々木さんも、気軽な気持ちで出品する。が、そこで同期が入賞したことで佐々木さんの心に変化が訪れる。
「専門学校で知識をつけ学んできた同期の受賞が、うらやましくて。やるからには賞を取りたいという気持ちが強くなりました」
 目指したのは、全国から製菓に携わるライバルが集うジャパンケーキショー。10月の本番に向け、仕事を終えた後、仲間と一緒に練習する日々が始まった。その努力が実り、見事2012年のジャパンケーキショー ジュニア部門で、多数の出展作品の中から銅賞を受賞。今年も上位入賞を目指し練習に励んでいる。
 マジパンづくりはあくまで大好きな接客のサイドワークだが、こんなエピソードがある。
「バースデーケーキにお子さん本人のマジパンをつくって乗せてほしいと注文を受けました。以前、店頭に飾ってあった私の作品を見て、お子さんが『これがほしい!』とケースの前から離れなかったそうなんです。工房に入って自らつくり、お渡ししたら、すごく喜んでくれて。うれしかったですね」
 喜んで帰っていただくお客様を笑顔で見送ることが喜びという佐々木さん。より良いお店づくりと自分らしい接客の追求に終わりはない。
「ケーキ屋さんはキラキラしている世界には違いないですが、子どもの頃に想像していたよりはずっと大変です。でもやっぱり接客が好きなので、すべてのお客様に笑顔で帰っていただけるよう、丁寧かつスピーディーなオリジナルの接客を磨いていきたいですね」

しごとのツボ

Q. 仕事で大切にしていることは?
A.正しい言葉づかいなど基本を大切にする。シェフには『靴をそろえるところから始まる』と言われている。丁寧かつスピーディーな接客も基本の徹底から。
Q.この仕事の醍醐味は?
A.遠方からお越しになるお客様も多い日牟禮館。ここにしかないバームクーヘン以外の商品も知ってもらい、笑顔で帰っていただけたときは本当にうれしい。
Q.プロフェッショナルな技は?
A.買ってくださる方はもちろん、その先にいる大切な誰かの笑顔も想像して、キレイでおいしい状態のケーキをお届けできるようにお渡しする。
取材者からひと言
最小限の案内表示と最大限のおもてなし。あえて接客マニュアルを設けない人気店を支えているのは、スタッフの情熱とチームワークです。職種やマニュアルでくくれない働く喜びは、ショップインファクトリーを掲げるクラブハリエならでは。仲間とともに高いハードルを超えていける充実感を、佐々木さんの一言ひと言に感じました。
会社プロフィール:株式会社クラブハリエ
和菓子舗たねやの洋菓子部門「クラブハリエ」。建築家メレル・ヴォーリズ氏との交流の中で西洋文化に夢と憧れを抱き、1951年にスタートした。独自の食感が人気のバームクーヘンをはじめ、ケーキや焼菓子なども取りそろえている。

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取材・撮影日=2013年9月9日



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