ボックスオフィス

VOL.016

2014.10.18(Sat)up!

TOHOシネマズ 梅田 奥村 麻衣さん
大学入学直後の2010年5月から、TOHOシネマズ梅田でアルバイトを始める。ボックスオフィスに配属され、チケット販売やインフォメーションを担当する。趣味は、温泉・銭湯めぐり。1人で銭湯に行くほどのお風呂好き。休みの日は家で映画を観るより、友人と温泉めぐりやキャンプを楽しむアウトドア派。今年の目標は、女性らしさをアップさせること。子どもの頃になりたかったのは、保育士、看護師、ビューティーアドバイザー。

心に残る 思い出づくりのお手伝い。

日常とはちょっと違う空間に魅力を感じ、映画館で働き始めた奥村さん。
劇場の顔として、主にチケット販売を行うボックスオフィスで活躍している。
4年間続けてきたバイトからの卒業を控え、胸を占める思いとは。
しごとを通して感じたコト、学んだコト、
いまだからわかるはたらく気持ちを伺った。

いい思い出になる 時間と空間を届けたい。

日常を少し特別に 変えるために。

映画作品を楽しむだけでなく、劇場を訪れたお客さまが、その時間・空間に満足し、いい思い出をつくれるように。奥村麻衣さんは、TOHOシネマズが掲げる【GOOD MEMORIES】という理念に共感し、人生初のアルバイトを始めた。
「映画館は、親しみがありながら、ちょっと特別な場所。チケットを買うところから観終わった後まで、すべてを含めていい思い出にしていただく仕事って、素敵だなと思いました」
 期待に胸をふくらませた奥村さんを待っていたのは、TOHOシネマズ梅田の、しっかりとした研修制度だった。
「私が入ったときは、2日間の座学で経営理念や働く心構え、専門用語などを学び、その後、チケット販売、売店、清掃など、すべてのセクションでOJTを受けました。研修後は、チケット販売を行うボックスオフィスに配属されたんですが、新人にも仕事を任せてもらえて。友人に聞いていたアルバイトのイメージとちょっと違うなって、驚きの連続でした」
 やりがいを感じる一方、初めて経験する接客の仕事に戸惑うこともあったという。
「最初は緊張で手が震えました。会話がうまくできなかったり、『声が高い』とか『早口』とか、お叱りを受けたり。新人の自分も先輩も、お客さまにとっては同じスタッフ。プレッシャーもありました」
 落ち着いて接することを心がけたという奥村さん。何度も接客するうちに気持ちにゆとりが生まれ、あることに気づいた。
「ミスが出てしまうのは、相手の話をよく聞けていないから。お客さまはもちろん、チームで動くスタッフの話をよく聞いてコミュニケーションをとることの大切さに気づきました。また、映画はどんどん新しい情報が更新されるので、自分で情報を聞きに行くことも大切だと感じます」

おもてなしの心を 後輩たちにつなげる。

アルバイトを始めた頃は、「他のバイトもしてみたい」と思っていた奥村さん。ここまで続けてこられたのには、理由がある。
「ちょうど始めて2年が経ったとき、自動券売機が導入されました。チケットカウンターが解体される瞬間は、本当に悲しくて。お客さまと接する時間も減ってしまうのかなって思ったんです。でも、券売機の使い方の説明など、新しい業務でお客さまと接する機会が増え、もっと続けたいって気持ちを切り替えることができました」
 一緒に働く仲間の存在も、モチベーションを後押しした。
「スタッフ同士すごく仲良しなんです。キャンプをしたり、旅行に行ったり。特に、同じ時期に始めた同級生5人がいたから、頑張れたと思います。仕事も楽しいんですが、みんなに会いたくて早くバイトに行きたいって思っていたくらいです」
 充実した4年間で印象に残った出来事を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「20年ぶりに映画を観に来られたご夫婦と過ごさせていただいた時間です。作品選びから一緒にして、チケットをお渡しし、映画が終わってから感想を伝えにカウンターまで来てくださって。【GOOD MEMORIES】を提供できたのかなって、うれしかったですね」
 愛着ある職場からの卒業は寂しいが、ここで学んだことを後輩たちへつないでいきたいという。
「お世話になった4回生の先輩が卒業するとき、『私がいなくなっても困らないようにしたい』と言っていたんです。当時1回生の私は、自分が仕事をできるようになることで精一杯。『私がいなくなったら困るって思われたい』ぐらいでしたが(笑)、今になって、先輩の気持ちがよく分かります。自分がいなくなっても円滑に回るチームをつくることが、今の目標ですね」

しごとのツボ

Q. 仕事で大切にしていることは?
A.よく聞くこと。お客さまはもちろん、アルバイトスタッフや社員の方とコミュニケーションをとり、まずは相手の話をよく聞くようにしている。
Q.この仕事の醍醐味は?
A.お客さまが集中する忙しい時間帯をチームワークで乗り切り、劇場全体をみんなで動かしていると感じられたときが、うれしい。
Q.プロフェッショナルな技は?
A.どのセクションの業務も、ひと通りできる。セクションごとに忙しいタイミングが違うため、頻繁にヘルプに入り合うのは、映画館ならでは。
取材者からひと言
TOHOシネマズ梅田は、ターミナル駅から徒歩約5分で、日常とはちょっと違うひと時が味わえる場所。映画作品の魅力だけでなく、ここで働くスタッフの魅力が、心地よい時間と空間をつくっていると感じました。スタッフの思いが引き継がれる限り、劇場も輝き続ける。かけがえのない仲間に囲まれてイキイキと働く奥村さんに、そのことを教えてもらいました。
会社プロフィール:TOHOシネマズ株式会社
数多くのヒット作を配給する日本最大の映画会社、東宝株式会社の100%出資会社。高品質な映像と音響を快適な設備とサービスで楽しめる映画館を、全国60箇所以上で運営、それに伴いパンフレットやキャラクター商品の販売等を行う。

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取材・撮影日=2014年1月15日



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