チケット販売

VOL.17

2014.10.27(Mon)up!

うろこの家 松下祥子さん
玩具の販売員として働く中で、アンティークが好きだったことから異人館に興味を持つ。2009年4月、異人館うろこの家グループに入社。9つの異人館でチケット販売を担当する。休みの日は、趣味のヨガでリラックスしたり、アクセサリーづくりに没頭して気持ちをリフレッシュ。いま挑戦したいことは、魚をさばくことと、海外旅行。国内外から訪れるたくさんのお客さまとふれ合ううち、もっといろんな場所へ旅行したいと思うようになった。

すべての人に 素敵な神戸の思い出を。

坂の上に立つ9つの異人館で、チケット販売を担当する松下さん。
歴史ある洋館での仕事に興味を持ち、新たな職場に飛び込んだ。
神戸を代表する観光地ならではの、接客の楽しさや難しさを感じている。
しごとを通して感じたコト、学んだコト、いまだからわかるはたらく気持ちを伺った。

観光地の魅力を伝え 様々なニーズに応える。

観光地だから味わえる 一期一会を大切に。

神戸・北野。オシャレな街並みが続く通りを抜け、細い坂道をさらに上ったところに、異人館うろこの家がある。松下祥子さんは、うろこの家グループが運営する9つの異人館で入館チケットの販売を担当している。
「アンティークが好きなので、古い洋館の中で仕事ができることに興味を持ち、ワクワクして働き始めました」
 玩具の販売職から転職して5年。人気観光地での仕事に、大きなやりがいを感じている。
「観光地で働いていて一番いいなと思うのは、毎日『ありがとう』が言ってもらえること。道を案内したり、カメラのシャッターを押したり、些細なことでも感謝いただけるのは、日常ではなかなかないと思います」
 観光地ならではの苦労もあるが、仲間と一緒に前向きに楽しんでいる。
「特に長期のお休みは、お客さまがいっぱい。本当にありがたいんですが、想像以上に体力勝負です(笑)。でも、スタッフみんなで気合を入れて乗り切ったときは、達成感がありますね。逆に、お天気が悪い平日はお客さまが少なくて寂しいですが、雨天ならではの風情を楽しめたり、ゆっくり見られるなど、その時のメリットを必ずお伝えしています」
 9つある異人館のチケット売り場を回り、ドレスでの撮影サービスがある館では試着補助もこなす松下さん。一期一会の大切さを感じている。
「北海道から沖縄まで、学生や年配の団体さん、ご家族連れなど、お客さまは本当に幅広く、毎日違います。どこから来られたかを聞くだけでも楽しいですね。海外からのお客さまも多く、地元の人だけが知る観光情報を教えてもらったり、神戸の観光イベントの良さに改めて気づいたり。おかげさまで、行きたい場所が増えてしまいました(笑)」

お客さまが希望する 神戸の過ごし方を提案。

どうすれば幅広いお客さまを笑顔にできるのか。松下さんが大切にしているのは、お客さまそれぞれの時間や目的に合った提案だ。
「うろこの家を異人館めぐりのメインにされている方が多いんですが、散策されるだけの方もいます。カップルなら2人でゆっくり、家族連れならお子さんがぐずらないうちにサッとなど、お客さまが何を優先にしているかを聞き、考えてご提案するように心がけています」
 相手の立場に立った接客は、先輩を見て学んできたという。「同じお客さまに同じチケットをオススメしても、先輩は売れて私は売れないことがあります。何も説明しなければ、券売機と同じ。良さを分かっていただくことで、お客さまも満足して楽しんでいただけると気づきました。ベテランのスタッフはエンターテイナーというか、気分よく観光を楽しんでもらえる接客が上手なんです。私も、もっとお客さまのテンションやテンポに合わせた接客ができるようになりたいですね」
 お客さまはもちろん、職場の仲間にも恵まれているという松下さん。さまざまなバックボーンを持つ女性スタッフたちに刺激を受けている。
「子育て中の方、仕事を引退された方、20代から60代まで幅広い女性が働いています。さまざまな働き方や生き方を見て、学ぶことも多いですね。みんな、アンティークや神戸が好きで集まった仲間なんだと思います」
 アンティークが好き、神戸が好き、そして何よりここで働く人が好き。目標にしたい魅力的な女性たちに囲まれて、松下さんの笑顔はますます輝き出す。
「夏場に坂を上るのは大変ですが(笑)、いざ現場に着くと、やっぱり楽しい。職場で目にするものすべてが観光地の魅力ですし、お客さまと一緒にほのぼのできる、旅先ならではの空気感も魅力です。お客さまが神戸で過ごす時間がいい思い出になるよう、これからもお手伝いしていきたいです」

しごとのツボ

Q. 仕事で大切にしていることは?
A.お客さまの時間や目的に合わせた提案をすること。遠方から来られている方が多いため、時間が余ったり無くなったりしないよう最適な楽しみ方を提案する。
Q.この仕事の醍醐味は?
A.国内だけでなく、海外から訪れるたくさんのお客さまに出会えること。どこから来られたか聞くだけでも楽しい。一期一会を大切に考えるようになった。
Q.プロフェッショナルな技は?
A.主婦スタッフたちに教わった、目の行き届かない部分もキレイにする掃除のコツ。掃除中に展示品の新たな魅力や撮影スポットを発見することも。

取材者からひと言
グループが運営する9つもの異人館で、「お客さまのテンポやテンション、時間や目的に合わせた接客」を心がけている松下さん。その年齢・性別・国籍を越えて相手を心地よくさせる対応に、強くてしなやかなホスピタリティマインドを感じました。うろこの家の庭にあるカフェでは、眺望と澄んだ空気とともに、ソフトクリームやホットドッグが味わえますよ。
会社プロフィール:異人館うろこの家グループ
外壁を覆う天然石が魚のうろこに似ていることから、「うろこの家」の愛称で親しまれる旧ハリヤー邸(国指定登録文化財)をはじめ、英国館、山手八番館など9つの異人館を運営。オリジナルグッズの企画・販売も行っている。

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取材・撮影日=2014年2月27日



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