ツアーガイド

VOL.018

2014.12.08(Mon)up!

大阪ダックツアー 中谷加奈さん
子どもの頃からの夢を叶え、高校卒業後より、バスガイドとして活躍する。数年前に退職し、フリーで結婚式などの司会業をする傍ら、2014年6月から日本水陸観光株式会社が企画・運営する大阪ダックツアーでツアーガイドのアルバイトを始める。90分間のツアー中はもちろん、仕事で人と話す機会が多い分、休日は1人でのんびりと過ごすことが多い。今後も司会業と並行し、指名されるツアーガイドになることが目標。

水の都・大阪を 水陸両面から楽しむ。

日本初の水陸両用観光バスを使った「大阪ダックツアー」。
ツアーガイドの中谷さんは、大阪・梅田の街並みを抜け、観光スポットを
眺めながら大川へと進むツアーバスに乗務する、人気ガイドの1人だ。
しごとを通して感じたコト、学んだコト、いまだからわかるはたらく気持ちを伺った。

発見と驚きを ステキな思い出に。

わくわくドキドキの 90分間をアテンド。

「3、2、1…スプラッシュイン!」。90分間の大阪ダックツアー最大の見せ場、街を走っていたバスが舟になり川へとすべり出す瞬間に、乗客から大きな歓声があがる。
「ダックツアーの見どころは、雨だろうと寒かろうと(笑)、大阪の四季折々をそのまま肌で感じていただけること。何より【水の都・大阪】の観光手段として、陸上に加えて水上からの景色も楽しんでいただけて、地方の方はもちろん大阪の方もわくわくドキドキできることが魅力です」
 そう話すのは、大阪ダックツアーのガイドを務める中谷加奈さん。マイクを通して淀みなく地名の由来や観光スポットの歴史を語る姿に、このバスに乗って半年とは思えない安定感がにじむ。
「高校卒業後、大阪のバス会社に就職しました。母親がバスガイドをしていた影響が大きくて、子どもの頃からバスガイドになるのが夢だったんです。いつのまにか母が働いていた年数を超え(笑)、ガイド歴は11年目になりました」
 数年前にバス会社を退職後、結婚式やイベントの司会業をメインにしてきた中谷さんだが、平日には観光バスのガイドも続けてきた。長年培った知識やトーク力が、大阪ダックツアーのガイドでも存分に生かされている。
「ダックツアーは、皆さんワクワクしてバスに乗られます。特にスプラッシュインの瞬間は、お子さんからお年寄りまで『わーっ!』って、とても楽しそう。観光バスと比べると1時間半という短い時間ですが、人を笑顔にできる素敵な仕事だなと思います」

お客さまのおかげで 楽しいツアーになる。

ツアーガイドに台本はない。安全面の注意事項を盛り込む以外は、ガイドに内容が一任されている。
「最初は何回か先輩のツアーに乗って学ばせてもらいますが、何をどう話すかはそれぞれが持っているネタ次第。バスガイドの経験も生かしながら、勉強して内容をつくっています」
 だが、観光バスでの経験すべてがツアーガイドに通じるわけではない。
「観光バスは仲間同士が1台のバスで旅行することが多いので、和気あいあいとしていて、あちこちから声が飛んできます。でも、ダックツアーは見知らぬ人たちがグループや1人で乗られるので、最初はやっぱり、よそいきの顔をされているんです。それをいかに崩して、みんなで和気あいあいとさせるか。それが難しいところであり、楽しい部分ですね」
 乗客を見ながら、その場に合った楽しい雰囲気をつくっていく。臨機応変な対応が求められる90分の中で、心掛けていることがある。
「大阪の方も地方の方も、どちらも楽しめるよう、話題や声かけが偏らないように気をつけています。大阪の方には新発見を、地方の方には驚きを持って帰ってほしい。そのためには、まず自分が新鮮な気持ちで乗ることですね。私は毎日同じことをしていても、お客さまは毎日違いますから」
 工夫が実り、乗客の声が聞けたときは、やりがいもひとしおだ。
「皆さんが笑顔で『楽しかった』ってバスを降りてくださるのが、一番良かったなと思うときです。お客さまの言葉は、自信にもなります。言葉じゃなくても、私の目を見てうなずきながら『うんうん』って話を聞いてくれるだけで、『伝わっているな』って、すごくしゃべり甲斐があるんです。聞いてくれるお客さまがいっぱいいるから、ここまで続いてきたのかなと思います」
楽しいツアーはガイド1人ではなく、40人の乗客とともにをつくり上げるもの。そんな中谷さんのこれからの目標を聞かせてもらった。
「ベテランになると、お客さまから『あのガイドさんの便に乗りたい』と言われることも。そんな風に指名されるガイドになりたいですね!」

お役立ちツール

「10年近く使っている仕事用の手帳です。観光バスのガイドとして、関西を中心に信州や中国方面へも行くため、その土地の道や建物、歴史や文化、名産などの情報を書き込んでいます。今はもうダックツアーに乗るときに見返すことはないんですが、いつもカバンに入れています。お守りみたいなものですね」

取材者からひと言
取材日の11月中旬、少し肌寒い中でスタートした大阪ダックツアーは、御堂筋を通って中之島を抜け、大川へ着水!普段は起承転結をつけて話すのが苦手、と言う中谷さんですが、着水までの60分間、楽しく話し続けてくれたおかげで、皆さん寒さを忘れ、陸上と水上から大阪観光を満喫したようです。大阪に暮らす人も、また違った水都・大阪の魅力にふれられますよ。
会社プロフィール:日本水陸観光株式会社
2007年に、全国で初めて水陸両用車を使った大阪ダックツアー事業を本格的に始める。現在、大阪を含めた全国6つの拠点で、水陸両用バスを使ったダックツアーを催行する。
http://www.japan-ducktour.com

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取材・撮影日=2014年11月12日



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